月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「私が彼女役…?」


『ダメだ。』


私が聞き返した後ウァルドが素早く拒否した



『ちょ!
即答は酷いんちゃう?!』


『うるさい。
ダメと言ったらダメだ。』


『ウァルドかて知ってるやろ?
椿の恐ろしさ…!
一生のお願いや!!
頼むっ!』


あまりにも仁が蒼白な表情で頼み込むので、少し可哀相になってきた


「ウァルド…一回ならいいよね…?」


ウァルドがハッとした表情をしてこちらを向く


『…シルフィア…。』


「断るだけだし…、ね?」



しかしウァルドは、目を細めて気にさわったのか背を向けた


『もう好きにしろ。』





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