月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『おーいシルフィアちゃーん?』
仁が私の前で手をヒラヒラしていたので、ハッとして顔を上げる
すると仁はニコッと笑って、私の頭をポンッと撫でた
なぜだか安心できて、私は強張っていた肩が治った
『さてさて、彼女さんにはやってもらわなあかんことがあんねん。』
「えっ…?」
『椿との婚約を破棄するためには、俺の両親に説明せなあかんしな。』
「そう…よね。
わかったわ。」
私はしっかりと頷いた