月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐












その頃、部屋を出て行ったウァルドは独り寂しく呟いていた


『俺は…。』



頭には、シルフィアの困惑した表情がよぎる


また、あんな顔をさせてしまった…


もうさせないと決めていたのに



そんな処に、1人の人影が入ってくる


『仁か…。』


『やーい、しけっ面しけっ面!!』


『…バカにしてるのか?』



仁はやってくるなり、ウァルドに意地悪笑顔を向けてバカにしだした


『ほんまにおまえはバカやな、ウァルド。』


『バカで悪かったな。』


『おっ!
珍しく認めたなぁ。』





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