月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『仁は…一応信頼の置ける友だ………、シルフィアを奪ったりなどしないことはわかってる。
だが…、心配なんだ。』
顔を上げ、私の目を見たウァルドの頬は真っ赤に染まっていた
『…わからないんだ。
このような気持ちは初めてだから。
シルフィアを想い過ぎて…。』
本当の気持ちをさらけ出してくれるウァルドに、私は焦らず耳を傾ける
『きっと俺の方がおまえを求めてる。
なんだか…悔しいな。』
赤い顔を隠すように再び私を抱き締めた
「私も…誰にも負けないくらい、ウァルドの事好きよ…?」
『本当に?』
「本当に。」
『それを聞いて、安心した。』
ウァルドはフワリと目を細めて、再び私に唇をおとした