月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「ど…して……?」


私は敬語を使うのも忘れて、息絶え絶えにウァルドに質問する



「どうしてそん…なに人間を嫌う…の?」


ウァルドが嘲笑する



『人間は私欲の塊。
身体はその闇に操られて、一生を過ごすだけの無駄な生命体。』



紡ぎ出されるその言葉は、一つ一つが私にとって重かった



それはなぜ…?




真実だから?


いや、違う




ウァルドが言ってるから……―?





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