月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



会場がざわめき出す

愛人かなんて言う悪魔達もいた


…どうしよう!



すると仁は意を決したように目を瞑り、見開いた


『そうやで…この子は恋人やない。』


椿さんは勝ち誇ったかのように笑う


『なら仁、うちとの結婚を…。』


『それとこれとは別や!!!』


『!!!!』



仁は私を抱きよせる


『確かにシルフィアちゃんは俺の恋人でもなんでもない!
でも、俺の好きな人なんや…!』


仁の声は会場を木霊する


仁のお父様やお母様のような人達も驚きで表情が固まる


『シルフィアちゃんは…ウァルドが好きで…、俺なんか足元にも及ばんかもしれん!
やけど!!
俺はまだ諦め切れへんのや。』





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