月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐





仁がそう言った後、椿さんは狂ったかのように笑いだす



『あはっ…!
あははははははははははははははははははははははははははは!!!!!』


笑いが止んだ後、椿さんはカクンとなって目を剥いて叫んだ


『計算外や…!!
仁なら上手くいく思うとったんに!
知ってたんやで?
仁が昔うちの事好きやったちゅーこと!』


そして尚も話を続ける


興奮しているのか、椿さんは時々息が荒くなっていた


『仁と結婚すればうちの家は安泰や。
うちは…親に売られたんやで!?
家のために…売られたんや!!!!
でも仁ならいい気がした。
自分の気持ちなんて聞いてへんわ!
自分はうちと結婚する運命なんや!』



全て言い切ったのかハァと息を吐き出す




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