月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐


いづれにせよ、その門出は今日の零時。つまり明日ちょうどなのだ

決心なんてついている暇もない


私はふと思い付いた詩を、即興曲にのせて口ずさむ


『見果てぬ夜に。
月が輝き出して。
太陽の光はいずこに?
探し狂う迷い人。
それは永遠の籠…。』


初めて歌った明るく、柔らかくない歌


私の中でなぜか木霊する






『永遠の籠』




逃げられない


逃れられない



それは永遠の籠



太陽の光は、見られるのだろうか?





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