月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『………』
お風呂から上がってきたウァルドが私と仁を交互に見つめる
『なんやねん。
まだいたらいけんかったんか?』
『いや…おまえがいると調子が狂う。
というか帰れ。
そして死ね。』
『結局帰って欲しいんやん。
というか死ねって…。』
仁が複雑な顔をする
『そんなに怒っとるん?
俺が邪魔した事。
だけど、シルフィアちゃんはウァルドだけのもんやない。
身体は大切にしてあげなあかんで。』
『うるさい。
説教など聞きたくない。』
『…今日から俺、ここに住むわ。』
『なに…?』
ウァルドの眉がピクリとつり上がる
『だぁかぁらぁ、俺もここに住むっていってんねん!
耳悪いんか?』