月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『返事は?』


「あ…そうですか…。」


ウァルドはまたもとの方向を向いて、コツコツと長い廊下を歩き出す


ウァルドが入った部屋は、これまた豪華で殺風景な部屋だった



『……シルフィア。』


名前を呼ばれて顔を上げる



『首のところの…ボタンを外せ。』



私は初めての吸血に、身体を強張らせ、少し震えていた



『…痛いのは最初だけだ。
後は溺れるほどの快感。』



ウァルドの瞳が私を見据える





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