月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
私の身体から何かが吸い取られていくのを感じられる
「っ…。」
私は少し身を捩り、痛みから開放されようともがいた
『…大丈夫。』
ウァルドは埋めていた顔をのけ、頬についた血を舐めとる
銀の牙に絡められる血
淫らに零れ、口元を伝っていた
『拒むな…受け入れろ…。』
再度、傷口に舌を這わせるウァルド
だが
さっきまでの痛みはなく、身体に伝わるのは紛れもない快感だった
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