月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『おい。』


「…はい…?」



『朝食の準備を取らせる。
おまえも早く着替えろ。』



「…わかりました。」



そのままウァルドは、血で汚れたシャツを脱ぎ捨てて部屋を出た


残ったのは血が染み渡ったシャツと、首から赤い鮮血を流す私だけだ


それはとても静かで…だけどそれが私を余計切ない気分にさせた


ウァルドを冷たい壁が覆い、私なんかを寄せ付けないかのように






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