月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
ガチャ…
ゆっくりと扉が開き、仁が心配そうに部屋に入ってきた
『シルフィアちゃん平気!?』
仁が首筋から血を流す私を見つけて、慌てて駆け寄った
「あ…平気です。
ウァルドが食事をしていただけですから。」
私は苦笑する
ウァルドには愛がない
私の事は…愛してない
なんでこんなに悲しいの?
涙が…でそう
『シルフィアちゃん…そんな悲しそうな顔しないでよ?』
仁が私の頬に触れる