月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『…愛してやろうか。』



「え?」


ウァルドの唐突な言葉に私は驚く


『毎日甘い言葉を囁いて、毎日おまえと一緒に過ごして…。』



ウァルドはフッと笑う


「ウァルド…それは愛ではありません。」


『…なに?』



「偽りの愛など…私は求めません。
その偽りの愛が私のためだというなら…私はそれを望みません…。
余計…苦しくるだけですから。」



私は涙を目に溜めた


偽りの愛は…私の求めている物じゃない



それは…余計私を苦しめるだけ…







< 65 / 391 >

この作品をシェア

pagetop