月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『…っ。』


私の涙は予想外だったみたいで、ウァルドは息を飲んでいた


仁は私を切なそうに見つめながら、ウァルドの方を見た



「ちょっと…でてきます。
ウァルドにこんな憎まれ口を叩くなんて私はどうかしてます。
頭を冷やしたいので…。」



私はウァルドに精一杯の笑顔を返した



そのまま部屋を後にする


そして城をでて、1人で泣いた



「ふっ…う…っ~!。」


堪えきれなくなった涙が次からつぎへと零れ落ちる



こんなにも苦しいなんて…


私…ウァルドが……っ






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