月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『そう。
なら向かえに来る。
待ってて。』


「え…?」



そう言って男の子は、私に背を向けて歩いて行ってしまった


意味深な男の子の言葉は、いつまでも私の頭の中で木霊するのだった



『シルフィアちゃん、1人?』


「あ、仁。」


『いや、話声がしたから1人じゃなくて誰かいてんのかな思って。』


「あ…男の子がいたよ。」



『男の子…?』


「うん、名前はたしか…何だっけ?」






< 69 / 391 >

この作品をシェア

pagetop