月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『それがグナム王国の一代目王女。
おまえの先祖だ。』


ウァルドは冷たい瞳で私を見つめる


「私の…先祖…。」


言葉が詰まった



だってウァルドを苦しめてたのは、私の血の繋がった人だったなんて



『人間は欲に塗れている。
自分の欲望を叶えるためなら、平気で誰かの心を踏みにじる。』


「……。」



『おまえだって…一緒だろう?』


ウァルドは真剣な瞳でそう言う




『おまえは俺を愛してなんかいない。』






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