月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
ウァルドはそんな風に思ってたんだ…
だけど…
「愛してないだなんて…決め付けるのは良くないと思います。」
『なぜ?
人は疑うに限る。
またあんな想い…したくなんてない。』
「ごめんなさい。
失礼かもしれませんが、私には人が愛せない原因はウァルドにあると思うのです…。」
ウァルドは心底驚いた顔をした
『俺に…だと?』
「ウァルドは、人が愛せないのは私の先祖の方にあるのだと言ってます。
だけど、実際はそれを口実に愛から逃げているように見えます…。」
『お、シルフィアちゃん言うなぁ…。』
仁が言う
「愛は、羽根のように軽い…。
ですが、鎖のように重いのです。」