月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



だが、私は無理矢理その赤みを打ち払い、キッとウァルドを睨み付けた


「私は…あなたにこの身体を捧げます。
しかし、心は献上しないという事をご了承下さいませ。」


『………。』


ウァルドは黙り込んだ


その様子をお父様が心配そうに見る



すると


ウァルドは笑った


まるで―…その後の私を見据え、あざ笑うかのように


『威勢のいい娘だ。
今までの中で一番気に入った…。
だが、それも何時まで続くやら…。』



バカにしたような笑い方だ


今までのときめきが嘘のように収まり、怒りがふつふつ沸く






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