月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『本当に…なんやな…。』


仁の顔が歪む


「仁…?」


『なんもない。
気にせんでええ。』


「…?」



仁の様子がおかしかったので、私は仁をジッと見つめた



『…なぁ、シルフィアちゃんの一番大切な物ってなん?』


「一番大切な物?」



急にどうしたんだろ?


「私は…家族かな。
あ…でも…。」



『ウァルド?』


「っ…。」


『顔真っ赤やで。』



仁はクスクス苦笑いをする






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