月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『だから…シルフィアちゃんは一番やない。』



「え…。」


『本当に大切なもんは、俺の中では2番目なんやで。』


そう言って仁は微笑を宿す



「それって…。」


『さぁ。
さっさと買い物いくでー。』


仁は歩き出す



それって仁は私が一番大切って事?



まさか


まさかね…


そんな事はあるはずないわ



私は先を行く仁の背中を見つめながら、密かな疑問を抱いた






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