月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『ねぇ、君。』


「え…?」



『人間だよね?
美味そうな匂いがプンプンするよ…。』



そう言って話しかけてきた男は、舌を舐めずりながら近付いてくる


「や…。」



『仲良くしよーよ?
その綺麗な白い肌に赤い鮮血が花をつくるのが目に浮かぶよ…。』


男は身震いした


「いやっ…!!」



私は怖くて走り出した


だが



『逃がさないよ…。』


目の前に、さっきの男とは違うもう1人の男が立ちはだかった



『さぁ…遊ぼうか…。』





< 93 / 391 >

この作品をシェア

pagetop