月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『だぁれ、この子?
仁様のお友達ぃ?』


『まぁ、この子もお取り込みちゅーみたいだしぃあたしたちも行きましょ。』



「…仁っ…。」


仁は私と視線が合ったが、パッと私から視線を逸らした



『こんな子知らへんわ。
さっさと行こか。』


仁はプイッと背を向ける



「仁っ仁っ…!!」


私は仁を必死に呼ぶ



だが、仁は振り返らず、女の人達と歩いていってしまう



『おら行くぞ。
俺たちのパーティーに。』


私の目に涙が溢れた





< 95 / 391 >

この作品をシェア

pagetop