月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『………。
ほな、一回帰ろうか。』
仁はそう言ってその表情を隠すように、私に背を向ける
「仁…。
ありがと。」
『いや…俺の不注意やし…。』
「でもどうしてあの女の人達といたのに私のとこに来てくれたの…?」
『っ…。』
仁が言葉を一度詰まらせる
『忘れられへんのや…。』
「え…?」
『どんな女と寝たって、あんたの事が頭から離れへんのや…!』
仁が顔を赤くしながら、私に吐き捨てるように言う