ツンデレラ
しかし、綺ちゃんは再び口を開いた。
まさか今度は怒られんのッッ??なーんて思ってたら、
『ホント馬鹿じゃないの??あたしなんかが友達でいいの??』
大きな目をうるうるさせて聞いてくるもんだから、こっちは不純な動機でごめんなさいと思わず謝りそうになる。
『全ッッ然いいよッッ!!つか、あたしが頼んでんだし。綺ちゃんもいいの??あたしなんかが友達で。』
そのとき、ふと潤平を見た。あ…なんか天に昇りそうになってる…
馬鹿にも程があるわ…
『綺でいいょ。あたし、友達作りに学校来たんだ。だから、友達になるって言ってくれてすんごく嬉しかった。ありがとう。えっと…名前は??』
顔をくしゃっとして笑う綺の笑顔に女のあたしでさえキュンとときめいてしまったんだから、潤平が昇天したのは言うまでもない。
『あ、あたしは三谷夕輝。夕輝って呼んでね。』
こうして、綺とあたしは友達になった。綺は実はかなり優しい子で、すぐに意気投合して、お互いのことを何でも話せるようになった。