ツンデレラ
天才
『…で…でして…』
やばい…
まぢ眠い…
いつまで喋ってんだょ…
入学式が始まって約15分。開式の言葉の後、ハゲた眼鏡のオヤジ(校長)はずっとどーでもいーことを喋り続けている。
でも、生徒指導の学校一恐いと有名な先生が見回っているから、寝るに寝れない。
せめて綺と席近かったらなぁ…
あたしがいろいろと考えていると、隣の男子が吹き出した。
『…何??』
あたしは眠くてイライラしてたから、思いっきり隣の男子を睨んだ。
『いや、一人で百面相してるから…馬鹿だなと。』
この野郎…
今さらっと馬鹿って言いやがったな…
ムカつく…田口唯。