もう一度…
一通りの注文を終えると、美里が話しかけてくる。


「で。相談したいことは隼人の事かな?」


「今週の週末に食事をすることになってるの。」


私はこれまでの経緯を一つも漏らすことなく話した。


「そっか。つまり隼人に好かれるように、見た目を良くしたいわけね。」


「そうなねかな?」

あまりにもズバリ言われたので逆に聞き返してしまう。


「あのね!自分の事でしょ!?もっと積極的になっても良いんじゃない。それに綺麗になりたいなんて女なら誰でも思うことだし!」

「う、うん。」

勢いに負けてしまいそうだ……。


< 32 / 35 >

この作品をシェア

pagetop