恋するgirl☆☆~②~
「久しぶりじゃん。」
「う、うん…」
「てか、そんなに警戒しないでよ~。
何もしないって~。あの時の事は悪いと思ってて、俺…どーかしてたからさ。」
本当?
あの日、孝幸の家に入ってきて私達を襲うように指示した、あの朔夜くんが…
私が黙っていると、大チャンが…
「お前か、瞳にちょっかい出してたっていう奴は。もうやめとけ、孝兄には何したって勝てねーから。」
「…別に瞳の事はあきらめたって。
んじゃあな、俺忙しいから。」
そう言った朔夜くんは、私の横を通り過ぎていった。
・・・・ッ・・・。。
今、横を通り過ぎる時、朔夜くんが…
『ラブラブの彼氏さんに………
よろしく言っといて…………。』
そう呟いた。
ただのその一言が、何故か私の中で引っかかった。
朔夜くん、私達の事認めてくれたのかなぁ…?
まさか、また何か企んでるんじゃ……
ううん。ただ偶然会っただけだし、きっと孝幸には叶わないって分かってくれたと思う…。
第一、麻里絵ちゃんが朔夜くんを婚約者って認めて……、どうなってるのかな。
それにしても、多分何もないだろうな。