恋するgirl☆☆~②~



「朝美・・・」



それをつらそうな表情で見つめる猛さんがいた。


そして、猛さんは静かに席を立ち朝美さんの横に座り、そっと抱き寄せて・・・



「朝美・・・ごめんな。大変な思い、いっぱいさせたな…。本当にごめんな…」


「猛・・・(泣)」



その後、猛さんは全てを話してくれた。
朝美さん。そして、何かの縁なのか…梓チャンがやってきた私たちにも。。



猛さんは、生まれてきた梓チャンを、本当に愛していた。成長していく梓チャンを、ずっと見ていたかった。



けど、いつの頃からか…父親としての自分自身が、分からなくなってきた。



反対を押し切ってまで結婚して、生まれてきた我が子を、どう愛していいのか分からなくなった…。



猛さんは、うっすら涙を浮かべながら…そう話してくれた。



私は思った。



本当なら今頃大学生活を送っていた私が、母親にならないといけない…急に大人にならないといけない。



ある意味、私と猛さんは同じような立場だったのかもしれないって。。



私も、この子を生んでちゃんと愛してあげられるのかな・・・。。



ちゃんと、母親になれるのかな…。。




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