恋するgirl☆☆~②~
しばらくの間、泣き続けた猛さんは顔を上げ、隣りに寄り添っていた朝美さんを見つめ、
「朝美、俺・・・今からでも、いい父親になれるかな…?」
「猛・・・。…なれるよ。急がなくてもいい、一緒に支えあって、梓を愛していこう?」
「朝美…。。ぅぅ…(泣)。」
「ほら、泣かないでよ。…梓っ!」
笑顔の朝美さんは、タロウさんと遊んでいた梓チャンを呼んだ。
「ママぁー!どしたのぉ?」
ぱぁっと明るい笑顔で朝美さんに抱きついていった梓チャン。。
「梓・・・?ぱ、パパだよ・・・?」
少し不安げに梓チャンに問いかける猛さん。
「パパぁ・・・?」
「パパ泣いてるよ?梓の泣き虫はパパ似だねぇ!」
そんな2人の間に入った朝美さん。
さすが、ママだなぁ。
「あずしゃ、泣き虫じゃないもん。…パパ泣いちゃだめ!」
そう言って猛さんの頭を撫でた梓チャン。
「…梓っ!」
梓チャンと朝美さんを、力強く抱きしめた猛さんを見たら、分かった。
もうこの家族は安心。
タケさん。
愛って、何だろうね?
2人じゃ頼りないから、
この子が生まれたら、3人でお勉強しようね?
私はそっと、お腹に手をあてた。
タケさんの手が重なった…♪
~*ちなつside*~