恋するgirl☆☆~②~



―――何故かベランダに出て、2人して寒空を眺めたがら・・・・




「タケが親父になったんだよなぁ~。」


「ありえねぇよな。」


「俺的には、お前が最初に親父になると思ってた。」


「なんだそれ。お前、矛盾してねぇ?」



テルの奴、何を言い出すのかと思えば。


あれだけ瞳は、嫁には出さねーって言っといて、俺が一番に子持ちになると思ってた?


矛盾してるぞ、バカ兄貴。



「フッ…、だな。何言ってんだろ。」


「ま、安心しろよ。ちゃんと瞳が大学卒業して、お前の許可がでたら頑張ってやるから。」


「じゃあ、許可しなーい♪」


「んだとコラッ…」



ケラケラ笑うテルの首に腕を回してわざと締めてやった。



俺の腕からくぐり抜けたテルは、半分になった缶ビールを一気に飲み干すと、透き通るような夜空を見上げた。



つられて俺も夜空を仰いだ・・・。。



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