恋するgirl☆☆~②~
「少しだけ...。」
凉さんはそう言って、恐る恐る真子から赤ちゃんを抱き上げた。
凉さんって赤ちゃん苦手なのかな?
「可愛いですね。赤ちゃん。」
「ああ。…小さいな。」
何だかんだ言って、凉さんは赤ちゃんを優しい目でみてる。
「何か凉もそうやって赤ん坊抱いてると冷徹クールな鬼刑事には見えねーな。」
「そうだな。凉達も作っちゃえよ!」
さっきから笑ってた孝幸と、調子に乗った(?)タケさんがそんな凉さんを見て口々にそんな事をいった。
確かに赤ちゃんを抱っこしてる凉さんは怖い(?)感じがしない。
「阿呆。なに言ってんだ。」
そう言いながらタケに赤ちゃんを戻す凉さん。
そんな凉さんの横で、真子がちょっと寂しそうな顔をしたのに、私は気づいた。
真子、真子が何を思ったのか分かったよ。
でも、凉さんにちゃんと聞いてごらん?
孝幸もだったけど、凉さんもちゃんと考えてくれてるよ?