恋するgirl☆☆~②~
部活をする高校生を見ながら、私達3人は気づくとたくさんの思い出を振り返ってた。
「よくさぁ、授業サボって屋上ではなしたよね~。」
「だったね~。ま、ほとんどちなのイケメン話ばっかだったけどね~♪」
「そうだった?」
あの頃の楽しかった日々が、今でも私達のなかでキラキラと輝き続けてる。
「なんか、戻りたいな~。ピチピチの高校生!」
「ははっ!ちなのオバサン発言~♪」
「こら!私は今でも十分ピチピチよ♪」
「でも、ホント…楽しかったよね、高校生活。」
笑い過ぎて、涙をふきながら真子を見ると、懐かしい目をして校舎を見つめていた。
つられて私も校舎へ目を向けた。
今思うと、この校舎はただ建ってるだけじゃないんだよね。
たくさんの思いを感じて、たくさんの物語を見てきた。
きっと、私が遠くにいる孝幸を想って夕日を見つめていた頃のこと、この校舎は知ってるね。
「あの頃は、想像もしてなかったよね、私が今、子どもを産んで育ててるなんてさ。」
「確かに。私もまさか、初めての彼が10歳も年上の人になるなんて思ってもみなかっただろうね。」