恋するgirl☆☆~②~
仕事仲間であろう男の人と一緒に、こちらへ歩いてきたのは・・・
「いらっしゃいませ。」
瑠美さんのニコニコとした応対に…
「こんちわ。いつもので。」
胸キュン確実な笑顔でそういったのは…
「かしこまりました♪少々お待ち下さい。」
瑠美さんが喜んでコーヒーを入れる。
その間にも私は、固まったまま。
そしてそれをレジ越しにクスクス笑ってる人・・・
「はい。お待たせしました♪どうぞ♪
あれ、瞳ちゃん?どうしたの?」
コーヒーを渡し、固まった私に気づいた瑠美さん…。
「や・・・えっと…。」
慌てる私に、ついに口を開いた人…
「フッ、そんな驚くなよ。全然気づいてなかったのか、会社、すぐそこだろ?」
え!!そうだっけ!?
ってそれより、まさか瑠美さんの惚れてるお客さんって
「瞳ちゃん、知り合い?」
「おい孝幸、知り合いなのかよ!紹介しろよな!」
その…孝幸だったなんて。。
「知り合いっつーか、瞳は俺の彼女。」
私の頭をぽんっとして、隣りの男の人に言った。
「はっ!?まぢで!?まぢ可愛いし。」
驚く男の人・・・そして、私はチラッと横の瑠美さんをみた。
ニコニコ笑顔のまま。
でも分かった…目が笑ってない…。
「瑠美さん…?」
恐る恐る声をかけた。
「瞳ちゃんの彼氏さんかっこいいね♪
まさか、お客さんだったなんてびっくりしました。」
「瞳、ちょっとおっちょこちょいな所あるけど、元気だけはあるから、可愛がってやってね。」
「もぅ、孝幸。」
「ふふっ、瞳ちゃん可愛いから、仲良くさせてもらってますよ。」
瑠美さんがいつものような口調で孝幸にそういった。
「じゃあ、瞳、しっかり働けよ。終わったら、電話して。」
「うん…。」
もぅ一度私に笑いかけると、孝幸はまた会社の人とお店を出ていった。