恋するgirl☆☆~②~
――ガチャッ・・・
瑠美さんが入ってきた。
「お疲れさまです。・・・」
「お疲れ様。」
やっぱり何だかいつもと違う瑠美さん。
ううん、ちゃんと話さなきゃ。
「あの瑠美さっ・・・・
「まさかねぇ・・・彼女なんて嘘よね?」
私の言葉より先に瑠美さんが口を開く。
何か・・・口調が・・・
「え・・・」
「あの人、孝幸さん。明らかにあなたよりかなり年上じゃない?彼女なんて、ただの冗談でしょ?」
「・・・本当です。孝幸は私の彼です。
瑠美さん、分からなかったとは言え、応援するなんて言って、ごめんなさい。あの、ちゃんと話したいんです・・・」
「……っけないで……」
「え?」
「ふざけないでよ!私は、そんなの認めない。」
「瑠美さ・・・
「奪ってみせる。
あなたからあの人を奪って…私のものにしてみせるわ。」
瑠美さんは悪魔のような口調で、私にそう吐き捨てるように言うと、更衣室を出ていった・・・・・・……
あれが、瑠美さん?
あのニコニコして優しいお姉さんみたいだった瑠美さんが・・・
私、瑠美さんを傷つけてしまったのかなぁ…。
これから、どうなっちゃうんだろ…。
ねぇ…孝幸?
どうして、人を好きになると自分が変わっちゃうのかな…?
天使のような優しい自分にもなれるし、
悪魔のような残酷な自分にもなる。
今の私は、孝幸を好きで、
天使のような優しい自分に
なってるかな・・・?