雨々模様




「当たり前だよっ!」


って、笑いながら言えるけど・・・今は言えないや。


玄関に入ってから一言も話さない綾を不審に思ったのか


「大丈夫か」


身を乗り出して聞いてきた。


悶々と考え事をしていた綾だが、急に顔が近づいてきて驚いた。


そして、何かの拍子で・・・


二人の唇が触れ合った。


ばっと、綾は唇を離す。


きっと顔が赤いだろう。


事故でも好きな人とのキス。


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