雨々模様





何かうれしい。


でも小西は固まったまんま。


「こ、小西・・・?」


近づいてみると、顔をそっぽに向けた。


ずきんっ。


「ご、ごめんなさい」


たとえ私がうれしくても、小西はいやなのだ。


そんなこともわかっていなかった。


何も言わない小西。


どうして何も言わないの。


何か言ってよ。


「・・・少し、この部屋に来ないでくれ」



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