俺様執事の御用達!?
【2】俺様。
――ちーん――
「・・・・はぁ。マジ、ありえない」
「何が?いいじゃん?
こんなカッコいい執事に仕えてもらえて。
あんた、どんだけ幸せ者かわかってんの?」
・・・・・・ナルシスト。
まじ、最悪なんですけど・・・っ
「あんた、まじありえない」
あたしは、思いっきり睨みつけながら言った。
「俺の名前、知りたい?」
「いや。全然」
いきなり話を変えるな!
はぁー・・・
ホントに・・・・
なんでこんな執事が来るの?
よりによって、あたしの所に!!
「あっそ。じゃ、教えない」
「あーそうですか。そりゃどーも」
めんどくさそうに返し、あたしはキッチンへ向かう。
「・・・何すんの?」
「は?何って・・・ご飯作るの」
「ふーん」
――ニヤッ――
カッチーン
こ・・・こいつっ!!
今、何気に笑いやがった!!!
うっわ。
すっげームカつくんですけどっ!!
「くっそー。あたしだってね!
頑張れば、料理なんて、ちょちょいのちょいなんだからっ!!」