俺様執事の御用達!?

くっそぅ。

見てろよ、ナルシスト執事めっ!

そう思いながら、アイツを見ると、
にやにやにながらあたしを見ている。

むー。

見てなさいっ!
キャベツなんて、こんなに美しく切れんだから!!

――トントン――

「・・・っあ!!!」

いきなり大声をあげて、あたしのもとへ走る。

「は・・・・・」

――ぐいっ――

 トン・・・

・・・・・・・っ!!!!!

あたし・・・手、切っちゃうとこだった・・・

「な・・・」

あたしの右手。
君が必死に止めてくれたー・・・

「・・・・俺に見とれてるからだっつの。
もう、あんた向こう行ってな?」

なんで・・・

なんで、そんな瞳で見るの?

バカにしたかと思ったら。

そんな、優しい瞳で見ないでー・・・

「ぃ・・・やっ!あたしが・・・
作るんだから・・・っ」
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