俺様執事の御用達!?

――キーンコーン・・・――

「はぁ・・・はぁ・・・」

「早く席に着け、遥山」

「・・っはぁーい・・・」

あたしの名前は遥山 神流。
ホントに普通の高校2年生。
まぁ、ひとつ言うなら、お父さんが死んじゃってるって事くらい。
それ以来、ママがちゃんとここまで育ててくれたし、
何にも苦労もしてないし・・・

本当に、ありがたい生活を送っていた。

「神流??あんた、何やってんの?遅刻なんて、珍しい」

友達が話しかけてくる。

「い・・・いろいろあったんだよ」

それにしても・・・何で突然。
おばあちゃんの所になんて・・・・?
昨日は、何にも言ってなかったのに・・・
しかも「執事」って・・・・
「執事」って・・・・

「・・・・・・執事ぃぃぃ?!?!」

―――ガタタッ―――

「・・・遥山。お前は何なんだっ!?
遅刻はするわ、授業中に叫びだすわ。
次何かしたら、廊下に出すからなっ!!」

「うっ・・・はい・・・」

ひぃぃぃぃ・・・・

違うんだよ・・・・・・
だって・・・だってさ・・・

うちに「執事」が来るんだよ???

それも、あたし専属の!!!

「ちょ、ちょっと・・・・・」

そ、そんなの・・・・・

「いっ・・色々と妄想がっ・・・」

きゃーんっっ!!!

「・・・・遥山・・・お前は・・・
何の妄想をしてるか知らんが・・・・
廊下に立ってなさい!!!!」

え・・・・・・

ええぇぇぇぇぇぇーっ?!
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