俺様執事の御用達!?
――ひょいっ――

「ひゃぁっ!?」

気づくと、膝の上に乗せられていた。

「・・・ってかさぁ」

めんどくさそうにあたしを見て。

「あんた、片付けも出来ないわけ?
朝のキッチンの悲惨さ・・・・
笑えなかったんですけど」

・・・・え?

朝・・・・?

「っあ!!!」

そうだった!
遅刻しそうで・・・
そのまま学校行っちゃったんだ!!

「あ・・・片付けて・・・くれたの?」

「・・・でしょうねぇ。
超綺麗だよ?キッチン」

「あうっ」

ヤバい・・・・
ごめんなさいだよ・・・

「あのっ・・・ごめっ」

「ほーら。俺がいないとダメなんでしょ?
正直に言わないとー・・・

俺に仕えられたい??」

・・・今、思えば。

この時から、あたしはどうかなってた。

すっごい上から目線で微笑むあなたに。

あたしは、目が逸らせなかったー・・・

「・・・っお願いしまー・・・」

「あ」
< 8 / 26 >

この作品をシェア

pagetop