あなたにとって
「あっそ~~
 はいはい。そうですねー」
と、本当にむかつく態度で水木祐太が言った。

そのとき、私は思った。


この男きらい!!

ちょっと顔がいいからって、、
ちょっと周りの女の子に
ちやほやされてるからって!
調子乗りすぎだろっ!

あたしは水木祐太の発した言葉を
無視して教室にはいった。

クラスの席は出席番号順だった。
あたしは・・・え~っと・・
40番・・40番だった。
その席は案外いい席だった。
1番うしろの席で
周りがよく見渡せる、最高だった。

隣の席の人がいない。
高校で初めてつくる友達かもしれないのに
まだきていない・・・。
もうチャイムもなる時間だと言うのに・・・

私は教室のドアをずっとみていた。
・・・・・・でも来ない。

キーンコーンカーンコーン

チャイムだ。
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