愛のない神様

1センチの痛み


友くんは
小さい頃から
仲良くて



何時も一緒に
居るのが当たり前だった存在。





「涙希、
何回、腕を傷つけた?」



腕?
傷?



初めて見るように
自分のリスカの跡を見た。



「さぁ。
分かんない……。」




そう。
分かんない。


いくら
傷つけたって
どれも
同じに感じるから。




「どれだけ
悩んだ?」



悩んだ?



「さぁ。
分かんない。」




全て
分かんない。











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