Distiny



 次の日教室に行くと教室の前に隼人が立っていた。

「おい河野ちょっと来いよ!」

急に呼び止められ雅はしぶしぶ隼人のところへ行った。

「何か用でも?」

「昨日は悪かった。あの後悠太が先に殴ったのは俺だって言ってさ。なのに俺何も知らなくて河野の弟怒鳴りつけて悪かった」

隼人は頭を下げて謝った。

周りの視線が少し痛い。

これではまるで雅を脅しているみたいだった。

「ちょっちょっと止めてよ!それに別に大丈夫だから!でも昨日思ったんだけど紺野君って・・・ブラコン?」

顔をのぞきこむ様にして雅は聞いた。
< 5 / 86 >

この作品をシェア

pagetop