Distiny

「うん。良かった。隼人が生きてて」

雅は泣きながら答えた。

「雅・・・私ね知ってたの。雅と紺野君別れたの。あのキスしたって言ってた人ね紺野君のこと好きだったんだって。んで、告ったら振られて無理矢理キスされたんだって。それに、さっきの紺野君かっこよかった。雅!って叫んだと思ったら、もう雅のとこ行ってて、私なんか足が全く動かなかった」

「なんで・・・知ってるの?」

「紺野君がさ、話してくれたの。雅は聞いてくんないから悔しいけど伝えてくれって」

雅の目を真っ直ぐに見て愛子は言った。
< 60 / 86 >

この作品をシェア

pagetop