弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
『昴?どうしたんだよ?』
晧覬に声を掛けられた。
「今日は?一体どうしたんだよ?」
俺が晧覬に聞くと…
『お前の親父さんの所に行くんだよ!』
晧覬は笑いながら言った。
「あぁ~!忘れてたよ!恵輝達は?」
俺が聞くと…
『今日は響と凌が子供達を抱いてもう少ししたら来るよ!』
晧覬は紫を抱き笑顔で言った。
「そっか!響と凌が今日、休みだったんだな!理事長室に親父が居てるから行って来いよ!」
晧覬にそう言うと…
『昴!ちょっと待ってくれないか?昴に話があるんだよ!』
俺は晧覬に呼び止められてしまった。
そして…
『瑠璃?悪いけど紫を抱いて先に理事長室に響達と一緒に行ってくれない?』
晧覬は瑠璃ちゃんにそう言うと…
【えっ?晧覬も昴も昴パパの所へ行かないの?】
瑠璃ちゃんは俺達の所へ来て首を傾げて言った。
やっぱり…
やっぱり…
瑠璃ちゃんは可愛いよな…
晧覬の奥さんじゃ無かったら…
俺が瑠璃ちゃんを奥さんにしてたかも?
知れないのにな…
俺は色んな事を頭の中で考えていた。