弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
『昴?昴?本当に一体どうしたんだよ?お前らしくない…』
晧覬は俺にそう言った。
俺らしくない?
どう言う事だ?
「俺らしくないってどういう意味だよ?俺はいつもの俺だけどな?」
晧覬に返事を返すと
『とにかく…ちょっと話があるから出よう。』
晧覬はそう言うと紫を瑠璃ちゃんに任せると…
『昴?行くよ!』
そう行って歩き始めた。
「おい!晧覬?瑠璃ちゃんごめん!晧覬が話があるって言ってるから行くわ!ごめんね!」
俺は瑠璃ちゃんにそう言って晧覬の後を追った。
「おい!晧覬!待てよ!何処に行くつもりなんだよ?」
俺が晧覬の肩に手を掛け静止させ様としたら…
『屋上…屋上に行くんだよ!あそこなら誰にも邪魔されずに話が出来るからな!いいだろ?』
晧覬は止まらず歩いたまま俺に言った。
「屋上?屋上で何の話をするっていうんだよ?」
俺は驚いた。
「晧覬?一体お前こそどうしたんだよ?人の顔を観るなし話があるってさ…」
俺は晧覬に言った。
『屋上に着いてから話すよ!一服したい気分だからな!』
晧覬は俺にそう言った。