弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
俺と晧覬はもう20年と言っていい程、一緒に居る。
親達が知り合い同士だったとも知らずに俺達は自然と仲良く成りいつの間にか?行動を共にする様に成った。
でも…
俺は医大に進学して6年間、晧覬とは殆ど逢って無かったかが連絡はこまめにお互い取ってた。
晧覬は弁護士に成る為に法学部へ進級して難関と言われている国家試験を見事、合格して立派な弁護士へと変貌を遂げたんだけどな…
俺はと言うと…
6年間、びっちりと医療の事を学びそして技術や経験、知識を積み重ねて行き俺も国家試験を受けて見事、合格したんだけど…
俺の実家は医師の家系…
俺の本当の夢は晧覬と同じ弁護士に成る事だったのに…
『昴?どうした?またボ~っとして?何を考えてるんだよ?悩み事があるんなら俺が聞くから昴?言えよ!』
晧覬は俺の顔を観て言った。
「悩みか?今、俺が考えてたのはもし…もし俺が医者の道じゃ無くてお前と同じ弁護士に成ってたら俺は今どう成ってたかな?っておもったんだよ。」
俺がそう言うと…
『昴が弁護士!?仮に昴が弁護士だったらってか?』
晧覬が驚いてそう言った。