弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
俺の心はズタズタに成る寸前だった…
「晧覬…。お前本当に大丈夫なのか?」
昴に声を掛けられた
『あぁ~昴…。どうしたんだよ?こんな所に昴が来るなんてさ?』
俺は昴にそう聞き返すと…
「お前…。今日は達哉の四十九日じゃ無いか!」
昴は俺にそう言うと
「晧覬!早く支度しないと達哉の四十九日の法要に間に合わないぞ?兄貴のお前が遅刻してどうすんだよ?早く起きて支度しろ!」
昴は俺を起こしに家に来てくれたんだ…
『あぁ…。今日は達哉の四十九日の法要の日だったのか?』
俺は昴にそう言いながらベットから起きると…
「晧覬?お前、大丈夫なのか?随分と唸されてたぞ?何かあったんだろう?俺で良ければ話は聞くし協力もするけど?」
昴は俺にそう言った
『いや…。大丈夫だよ!それより達哉の四十九日の法要は何時からだったけ?』
俺は昴に聞くと…
「10時からだよ!」
そう答えた昴。
俺はベットの横に置いてある時計で時間を確認して…
『まだ時間があるんだな。じゃシャワーを浴びてから支度を始めるよ…』
俺はそう言ってベットから降り風呂場に向かった。