弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
『あぁ~これね…これは…』
俺が言葉に詰まると
「晧覬?お前一人で何を背負ってるんだよ?俺に話をしてくれ無いのか?」
昴は俺に言った。
言える訳が無いだろう?
この弁護士である藤堂晧覬が他の弁護士から嫌がらせをされてるなんて…
言える訳がない…
俺は攻め寄る昴を避けそのまま服を着替えにクローゼットのある洋室の部屋に向かった。
黒い冠婚葬祭用のスーツを来て黒いネクタイを絞めて…
洋室からリビングに戻ると昴はソファ~に座り散らばってた紙切れを一枚ずつ目を通してた。
『昴?用意が出来たから行くぞ?』
俺は昴にそう言うと
「晧覬?達哉の四十九日の法要が済んだら話がある。」
昴は俺にそう言って部屋から出て行った
『昴?お前に話す事なんて何も無いぞ?俺は別に苦に成って無いんだからな!』
俺はそう言いながら昴の後をおった。
家の下に降りると…
「晧覬?早く乗れ!行くぞ!」
昴は自分の車でお寺に向かう準備をしていた。
『電車じゃ無いのかよ?車で行くのか?あそこの駐車場は狭いから電車で行った方が良く無いか?』
昴にそう言うと…